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マーケティングとはどういう意味?【10分でわかる入門編】 

マーケティング
黒板にチョークでグラフがかかれている

ビジネスの世界では「マーケティング」という言葉をよく耳にする方も多いと思います。でも、そもそも「マーケティング」とは一体何でしょうか?

マーケティングはビジネスだけでなく、幅広い分野で使用されている言葉です。今回マーケティングの意味をより深く知っていきましょう。

男性が会議で何かを話している

マーケティングとよく聞きますが、マーケティングとは本来どういうものなのでしょうか。実は業界や職種によって、マーケティングの定義や理解は異なります。そのため、まずは日本マーケティング協会の定義から見ていきましょう。

日本マーケティング協会 マーケティングとは企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動。

公益社団法人 日本マーケティング協会 公益社団法人日本マーケティング協会について

マーケティングの理想は、販売を不要にするものである。

実践するドラッカー【行動編】2010/4/2

どちらに関しても簡単にまとめると「”お客様から自然に買いたくなる状態をつくる”という仕組みづくり」ということになります。そのため、お客様のニーズに合った商品を、適切なターゲットに向けて発信していくことが大事となってきます。

もっと詳しく時代背景など知りたい場合は「コトラーのマーケティングとは?」をチェック!

2.マーケティング(活動)の種類

マーケティングとは「”お客様から自然に買いたくなる状態をつくる”という仕組みづくり」ということを話してきましたが、その仕組みは一体どのようにして作ればいいのでしょうか。マーケティングのフローは一般的には以下のような流れになります。

仕組みづくりを中心に考えるため、一つ一つを切り離して考えるのではなく、すべてがつながっている要素を分解するという考え方が必要になるでしょう。

1.市場調査
2.セグメンテーション
3.ターゲティング
4.ポジショニング
5.マーケティングミックス
6.実行
7.分析

細かくフローで分解すると上記の仕組みとなります。これだけだとわかりにくいのでジャンル別に分けていくと以下三つに分けることができます。

2-1調査分析(①~④)マーケティングリサーチ(市場調査)

はじめに、売れる商品・サービスを生み出すためには、「お客様が求めているもの」を知るのが大切です。そのために行われるのが、「マーケティングリサーチ(市場調査)」です。

モニターへのアンケートや政府が出している統計データを調べたりしながら、定量的なデータを把握します。お客様の年代や性別に近い方々を集めて、座談会を行ったり、商品を使ってもらい意見を募ったりして、定性的な情報も把握します。

次に、自社の差別化と強みを理解し、マーケティング戦略を練るわけですが、それを評価してくれる顧客を探すというフローに移ります。それが、セグメンテーションとターゲティングです。

2-1-1.セグメンテーション・ターゲティング

セグメンテーションとターゲティングって何が違うの?と思った方もいるかもしれません。

セグメンテーションとは、マーケティングリサーチでの結果を踏まえて、不特定多数の人々を同じニーズや性質を持つ固まり(セグメント)に分けることです。ターゲティングとは、自社製品を市場に投入する際、どの顧客層(セグメント)を標的市場にするかを決めることです。

そのため、順番が違います。まず、セグメントでブロックに分けてから、どこのセグメントだったら自社の強みが活かせるかどうかを考え戦略立てていきます。

2-1-2.ポジショニング

ポジショニングとは、ターゲット顧客の頭の中に、自社製品について独自のポジションを築き、ユニークな差別化イメージを植えつけるための活動。顧客に自社製品のユニークな価値を認めてもらうことで、競合製品に対して優位に立つことを目的にしている。

ポジショニングは商品・サービスの売れ行きを左右するため慎重に考えることが必要になる。

2-2.広告宣伝活動(⑤⑥)

マーケティングリサーチを行い、市場や自社の顧客など絞り込めてきたら、いよいよこちらからアプローチする広告宣伝活動が必要となってきます。広告宣伝活動で考えなくてはいけないことは①ユーザーのフェーズと②広告の種類です。セグメントごとに刺さる広告でなければ記憶に残らないし、購入してくれることはありません。そのため、マーケティング分析をした顧客が今、認知、興味関心、比較検討、購入のどのフェーズにいるのかを理解し、それに合わせた広告を打つ必要性があるのです。また、広告を打つためにはどの広告が何に効果を発揮するのか知っておく必要もあります。以下の表で簡単に説明していきます。

マスマーケティング型
ダイレクトマーケティング型
インバウンドマーケティング型

このようにして使う広告や戦略を決めていきます。その際に必要とされるのがマーケティングミックスです。

2-2-1.マーケティングミックス

マーケティングミックスは、マーケティング戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、マーケティング・ツールを組み合わせることです。つまり、顧客に商品やサービスの販売をしたりするために、マーケティングの使用可能な複数の手段を組み合わせて戦略をたて、計画、実施することです。調査分析のツールも入ってくるのですが、戦略立ても入るので調査分析とは分けてこの記事では説明しています。

マーケティングミックスで主に用いられるのは以下の6つです。

・3C分析(自社の立ち位置を知る)
・セグメンテーション(顧客を切り分けて考える)
・ターゲティング(どのセグメントを狙うのか決める)
・ポジショニング(商品をどのように位置づけるのか決める)
・4P分析(売り手側目線※1での戦略立て)
・4C分析(買い手側目線・顧客目線での戦略立て)

この6つのツールを活用し、戦略立てをしていきます。売りたい商品やサービスによってはすべてを活用しない場合もありますし、逆にこれ以上に分析をする必要がある場合もあります。

このマーケティングミックスを活用し、戦略立てを行った後は実行です。どのくらい効果があったのかを検証するために効果検証のフローがあるのでそちらに向けてデータ取りの準備まで行っておきましょう。

2-3.効果検証(⑦)

最後に、戦略立てて行ったこれらの活動が「売上にどれだけ貢献していたか」を検証します。マーケティング活動にかかっていた費用と、それによって得られた売上を算出して、費用対効果をはかります。オフラインでの広告やTV広告などは売上との直接的な関係を測定するのが難しい場合もあります。その際は「認知度の向上」や「見込み客の獲得」など、手前にある指標を使います。今後の広告戦略のためにアンケートを取ったり、通常との購入客の変動などで参考になるよう統計をとっておくのをおすすめします。

3.マーケティングの戦略を立てる方法とは

これまで説明してきたそれぞれの活動は、マーケティング戦略があってはじめて有効に機能します。マーケティング戦略とは、「誰に、何を、どのように伝えるか?(5W1H)」そして、「どうやって売上を拡大するか?」の方針で、経営戦略に近い立ち位置から考えます。

わからない場合にはまず、3C分析から始めてみましょう。そして順番にフローを踏んでみてください。

4.「ユーザー最適化マーケティング」の事例

動画マーケティング事例①VAIO(ノートパソコン)

一つ目はVAIOのノートパソコンのCMです。VAIOの個人向けオンライン販売のメインはソニーストアなので、まずはVAIOのサイトに集客し、そこからソニーストアに送客し販売に繋げるという二段階が必要です。両方の連携プロモー ションを行うために使用したのが以下の動画です。もうVAIOでは見ることができなくなっていますがビジネスマンに焦点をあて、ビジネスマンが必要とする機能を存分に説明しています。

ターゲット:30~40代の男性向け
使用場所 :Facebook中心
結果   :ターゲット層に300万リーチ30~40代の男性向け(全体は480万リーチ)
TVCMとの比較では約2倍の効率でリーチが可能となった。また、過去のテレビCM中心のキャンペーンと比較して、キャンペーン全体での集客単価を30%削減しました。

2019年トレンド動画マーケティングの成功事例7個

5.マーケティングまとめ

これまでマーケティングとはなにかについてご説明してきましたがいかがでしたでしょうか。マーケティングの言葉自体やどういう流れなのかわかっていただけたのであればよかったです。もっと知りたい場合には違う記事もご覧くださいませ。

この記事を書いた人

Kazutoshi Hase
Kazutoshi HaseRABBIT CREATIVE, inc. CEO
大学在学中に動画制作を始める。外資系製薬会社でセールス・マーケティングを学んだ後、Love it(大好き)こそが、Creative(価値を生む)という信念を持って、RABBIT CREATIVE, inc. を創業。「人生を変える可能性を、世界へ届ける」というミッションを掲げ、強くて優しい仲間とともに、日本一の動画マーケティング企業を目指している。

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