CASE&STUDY

製作事例

オンライン×オフラインの相乗効果への挑戦~『なまえギフト』Instagramの世界観とは~

動画コンテンツ企画・制作

株式会社 STORY なまえギフト事業部
STORY Inc.


「人への愛とサービスのクオリティ」を推進力とし、クルー全員の幸福と世界中の笑顔の総量を増やす会社。『なまえギフト』では、名前を「親が子供に贈る一番最初のギフト」と捉え、それにまつわるエピソードや想いを形にし”世界に一つだけのプレゼント”が作れるサービスを提供しています。

今回は、この新サービスの認知拡大のためのInstagram運用サポートをお手伝いさせていただきました。
サービスサイト▶ https://story-corp.jp/namae-gift/

インタビューにご協力くださった田中様

想いが強いサービスだからこそInstagramで「広げる」必要があった

ラビットクリエイティブ樋口(以下RC樋口): 今回『なまえギフト』というサービスのInstagramを立ち上げたわけですが、どのような背景や経緯があったかを教えてください。

STORY 田中様(以下田中様):私自身が絵本型のプランニングのスタイルで、もともと企業やブランドの歴史から、想い・未来への願いまでを絵本に込めるような仕事をしていました。いわゆる“バズり”などは最優先にしておらず、「良いモノを作って届く人には深く届き、浅く広くでも素敵さが徐々に永く広がっていけば良い」というスタンスでした。

『なまえギフト』も想いがこもったサービスではあるのですが、デジタルの力を活用してもっと効率よく世の中の人に広げて知ってもらわないといけないという気持ちはありました。
立ち上げ直後のお客様はSNSをされていない方も多かったのですが、「今後のことを考えて仕組みとして回していくにはInstagramがいいのでは?」と周囲や社内で話していて取り組みはじめました。

RC樋口:他にもYouTubeなどのSNSもあるなかで、Instagramを選ばれた理由は何だったのですか?

田中様:『なまえギフト』の世界観を一番表現してくれそうなのがInstagramなのかなと思いました。

子育て世代には「こんな絵本があるなんて素敵」と思ってもらい、もっと若い世代にも「絵本ってカッコイイ(センス良い)よね」と言ってもらえるような絵本が理想でした。Instagramはビジュアル・文字・動画などでその世界観を豊かに表現できそうな気がしたのです。
YouTubeも検討したのですが、『なまえギフト』の宝物のような洗練されたブランドイメージを重視した時に、まずはInstagramが最適のように思いました。

社内に飾られている『なまえギフト』

事業スタートとInstagram開設の並走は苦労もあった

RC樋口:サービス立ち上げからInstagram開設の状況や苦労した点を教えていただけますか?

田中様:事業の立ち上げ時期は「楽しい」と「苦しい」が混在していましたね。事業そのものの立ち上げは発想も広がり楽しい。でも、1冊目をつくりながらの立ち上げだったので、企画書に並ぶ画像がダミーばかりの時期もありました。
『なまえギフト』の名称が決まりホームページが立ち上がった時はワクワクしつつも、どれくらいの温度感で人々に伝わっていくのかという不安も大きかったです。

RC樋口:仮にその当時に戻ったとしたら、どんな施策をしたと思いますか?

田中様:もっと早くInstagramをやっていても良かったと思います。『なまえギフト』の構想から約1年後にInstagramを開設したのですが、事業の立ち上げの裏側とかを順次公開しても良かったかもしれません。会社のブログをはじめ、ラジオや個人のSNSなど他にも発信源はあったのですが、その時期のオフィシャルでこまめな集約場所はなかったので・・・
当時は、「これは絶対にいける!」と勢いづいている反面、「これだけ好きなことをさせてもらっていて、失敗したらどうしよう」「ターゲットはどこに絞るのが一番いいんだろう」など頭がいっぱいでした。ただ今思い返せば「走り書きのスケッチや言葉」「立ち上げ時の情熱やリアルな不安」など、事業立ち上げ期でしか書けない日記のようなものをInstagramに投稿していくのは面白かったかもしれませんね。

オフラインイベントを通じてInstagramの価値を実感

RC樋口:Instagramのスタートは色々なご苦労があったようですが、どのあたりからInstagramに光が見えたのですか?

田中様:記憶にあるのが2020年の冬に初めてオフラインで撮影会のイベントをやった時のことです。夏からInstagramをやっていたのですが、当時のフォロワーはまだ20人くらいでした。オフラインのイベントに来てくれた人や関係者がその後Instagramをフォローしてくれたんですよね。

その後もカフェやギャラリーなど『なまえギフト』に共感してくれそうな場所にチラシを置いてもらうと、フォローしてもらえたり、向こうのアカウントでご紹介いただけたりもしました。自分が元々オフラインの人間なので、リアルな活動とオンラインがクロスしはじめた手ごたえがありました。

RC樋口:オフラインとの相乗効果とは、とても興味深い話ですね。実際にInstagram経由で注文や問い合わせもありましたか?

田中様:あります。以前はSNS広告を出している時期以外は数ヶ月に1件の問い合わせで、オフラインでの活動がほとんどメインでしたが、Instagram開設後は1か月に1件ほどのペースに変化しました。SNS広告やDMなどの働きかけを行えば問い合わせやオンラインでのコミュニケーションは増えますし、ご注文もありました。

あと、Instagramがちょっとした営業ツールの役割を果たす副次的な効果もありました。オフラインで出会った人が「なまえギフトって何だろう?」とわりとInstagramを見てくれるんですね。以前と比べると簡単な問い合わせはInstagramの情報提供のおかげで減ったため、他のことに時間が使えるようになりました。あっ、もちろん気軽にお問い合わせください・・・笑

未知な領域だからこそ、外部パートナーには“道しるべ”を求めた

RC樋口:改めてInstagram施策を行うにあたり、外部パートナーや私たちラビットクリエイティブへの期待をお聞かせください。

田中様:御社にお願いして良かった点は、施策をやるにあたっての指標を作ってもらえた点です。
最終的な目標は販売にはなりますが、そこに辿り着くまでのフォロワー数などのステップやそのための日々の投稿時間やハッシュタグの活用方法などを設定してもらえたのは助かりました。
毎日何を意識すればいいのかというミクロな部分が分かることで、施策実施の効率が上がったと思います。

また、自分たち内部の人間だけではなく第三者という外部のアドバイザーがいるということも、運用が属人的にならずに良かったと思います。Instagramの実際の更新は担当者がいるのですが、仮に担当者が変わっても、スムーズに運用し続けられるのではないでしょうか。

RC樋口:今後Instagramを始める企業へのアドバイスやメッセージはありますか?

田中様:InstagramなどのSNSを更新し続けることに大なり小なり苦手意識ってあると思うんですよね。
でも基本的には『なまえギフト』はこうありたいという軸の想いがあって、それをInstagramでどう表現したらいいかを考えればいい、と思った時に私は楽になりました。

どうしてもInstagramはテクニックやノウハウの話が先行してしまいますが、その辺りは外部のプロがアドバイスしてくれるので、自社のサービスのあり方をシンプルに考えればいいと思います。

Instagramに興味を持っていても「最初の一歩をどう踏み出せばいいか分からない」という人は周囲にも多いです。いきなり大きな成果を狙いに行くスタンスではなく、アドバイス程度でサポートしてくれる外部の存在は嬉しいかもしれません。

絵本展(オフライン)の様子

“ライブ感”が感じられるInstagramを目指して

RC樋口:今後Instagramを通じてやってみたいことなど、次の挑戦について教えていただけますか?

田中様:もう少しライブ感があるInstagramにしていきたいなとは思っています。トークイベント、撮影会や絵本展など取り組みが多岐に渡ってきているので、Instagramに投稿すると躍動感が出そうな気がしています。
自分でこまめに動画を撮ったりすることはあまり得意分野じゃないのですが、動画を撮影してストーリーズなども活用していきたいと思っています。

RC樋口:ルーム配信なども相性が良いかもしれませんね。

田中様:そうですね。インスタライブなども定期的に行えば、アカウント自体が現在進行形として『なまえギフト』を表現していけるんじゃないかと思っています。
今の『なまえギフト』としてはtoCがコミュニケーションの中心ですが、今後toBにも広げていく展望を考えても、Instagramを通じてライブ感を出していくことが次の挑戦ですね。

この記事を書いた人

AkihiroHiguchi
AkihiroHiguchi
創業期の株式会社i-plugに入社。新卒ダイレクトリクルーティング市場開拓のため、法人セールス・法人マーケティング部の立ち上げを経験。その後、株式会社ラビットクリエイティブに参画。B2Bマーケティングを中心に、デジタルマーケティングによって企業のビジネスモデルのDXを推進している。

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