ラビットクリエイティブの理念に至るまでには、とある原体験があります。

以前携わっていたヘルスケアの業界では、業界団体による談合が日常的に行われていました。
「業界としての利益を守るためには当然」という意見がある一方で、「もっと安価にすべき商品もあるでのは」という意見もありました。命や健康に関わる製品であるにも関わらず、価格のハードルが高く、その製品やサービスを受けることができない人が続出していたのです。

やはり、本当に必要とする人にとって、もっと手が届きやすくするべきなのではないか。そのように考える人も少なからずいました。

そんな中、個人の判断で値下げを決意する方も現れました。しかし、価格の手頃さとビジネスの継続性、バランスが難しい問題に数々の高い壁が立ちはだかりました。

けれど、その方は諦めませんでした。真摯な姿勢で向き合い続け、結果的に業界側の協力も得ることに成功し、今では本当に必要としている人に適正な価格で提供することが可能になったのです。

本当に必要とする人に届けるべく大義の為に戦う姿勢に、私は強く胸を打たれました。そして、同時に「物事を変える」には"大きな力"がいることを悟った瞬間でもありました。

これはあくまでも私個人の話です。
起こしたことも一業界の、ごく一部の変革です。

しかし、若い人を中心に仕事のやりがいに対して
「どれだけ社会に貢献できるか」を価値基準に置く人は増えています。必ずしも、スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグのように世界を巻き込んでイノベーションを起こす必要はありません。もっと小さな世界でも「もっとこうなったら社会が良くなるのにな」、そういう思いを抱えている人はいるはず。

社会貢献に大きいも小さいもない。
一方で、勇気はある、行動もしてるけど、その効果の最大化ができていない。そういう本気でやると決めているけど、課題を抱えている人にラビットは、選択肢と可能性を提供したい。

彼らを支え、共に価値あるイノベーションを広げる立役者としての「Hero」を目指したいと思っています。